第57回戴帽式

本日(4月27日)は第57回戴帽式が行われました。

戴帽生代表挨拶

新緑の美しい今日、私たち看護学科基礎課程2年生 193名は、戴帽式を迎えることができました。ナースキャップを戴き、自分の夢である看護師への 新しい一歩を進めることができとても嬉しく思っています。 ちょうど一年前、この場所で、先輩方の戴帽式に参加しとても感動したことを今でもはっきり覚えています。 私たち22期生もそんな戴帽式にしようと 「元気で明るい22期生 見ている人が感銘する式」 というスローガンを胸にきざみ、この一週間練習をしてきました。うまくいかなかったり、怒られたりすることもありましたが、みんなで気持ちを高め合い協力してきたからこそ今日があると思います。また、この戴帽式を迎えるにあたり、「理想の看護師像」を文字にして書き、「看護師を目指そうと決意した時」を改めて思い返しました。

私は車の中で生まれました。もちろん覚えていませんが、冬の狭い車内で父と母だけしかおらず、過酷な状況での出産だったそうです。病院へ着くとすぐ、医療従事者の方が私を抱き上げ室内へ移動させてくださり、母が言うには、いつへその緒を切ったのかわからないほど素早い対応だったそうです。その時の私と母を救ってくださった 医療従事者の方々の話は誕生日の度に聞いています。感謝の気持ちとともに、私も「人を助けたい」「人の役に立つ仕事に就きたい」と思うようになりました。私たちはそれぞれの自分の原点を思い返すことで、看護師になるという意識を強くすることができたと思います。話は変わりますが、今年一月一日午後四時十分、 石川県で能登半島地震がありました。 誰もが予想できない自然災害で、死者二百四十五人、 負傷者が千三百人を超える大きな被害となりました。 そんな中、鹿児島からも「DMAT」という医療チームが 現場に駆けつけたという記事を見ました。 「DMAT」は、医師一名、看護師二名、業務調整員一名の 四名で構成され、被災地で病気の進行をとめたり、 症状が安定するまで短期集中の手厚いケアを提供する といった急性期医療を担います。常に多職種と連携するチーム医療ですが、病院内だけでなくさまざまなところで 活躍していることを知りました。私たちも将来、そのような現場に駆けつけることが あるかもしれません。たくさんの人を助け、この世界に 一つでも多くの笑顔が増えるように、もっともっと 知識や技術を身につけ、更なる努力を積み重ねていきます。

私達は五月末から、四週間の実習に臨みます。一年生の時とは違い、患者様のバイタルサインを測定したり、オムツ交換をしたりなど、実際に患者様に触れて行うことも 多くなります。患者様の状態をしっかり観察し、アセスメントしなければなりません。看護には 百パーセントの答えも正解もなく、決まったゴールもありません。患者様一人一人にあった看護援助ができるように これからの看護の勉強に邁進していきます。  

看護学科基礎課程2年生が、白衣を身にまといナースキャップを戴き、看護の基礎を習得し臨地実習や更なる専門的な学習に力を注いでいくことを全員で誓いました。

22期生の皆さんは「元気で明るい22期生、見ている人が感銘する式」という目標のもと、実行委員を中心に練習に励んできました。
193人全員で一つの目標に向かって頑張ったこの経験を忘れず、看護師の夢に向かって歩んでほしいと思います。

本日は戴帽おめでとうございます。

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